頼るべき方向性が間違っている

近々の出来事ばかりだが、今、国民が望んでいることは2020年の夏季東京五輪開催だろうか。

9月7日に正式決定する中、日本は最有力候補と言われ、事実、とあるマスメディアの取材では頭差ではあるがトップになっているという。

遡ること1964年、第二次世界大戦後、敗戦国として国家回復を目指して19年で得た五輪は敗戦国から先進国への生まれ変わる布石となった。

五輪で得る「特需」という景気回復のカンフル剤は日本を大いに潤す結果となった

しかし、今考えてみるとそういう「イベント」にのみ景気回復の望みを託している部分が強いのではないか。

1972年の札幌、1998年の長野の冬季五輪開催、2002年のサッカーW杯、1970年の大阪、1985年のつくば、2005年の愛知で開催された国際博覧会などでは地域や国が一体となって誘致・開発・運営等を行い、その都度雇用促進と景気回復への貢献をしたが、過去の栄光は必ずしも続かず、観光地として成功した場所もあれば逆に荒んでしまった場所もある。

「箱物」と言われる公共施設やインフラ整備のための投資は雇用を生むし、各イベントにて販売される物品も売れれば地域・国家を潤わせる富になるのだが、それは本当に一時しのぎでしかない。

今回の東京五輪が決まれば数百億規模のお金が動くと言われているが、そのお金がどのくらいの雇用と富を生み出すのか、そしてその雇用と富はいつまで続くのかなどと考えていてはこの先が思いやられてならない。

また、AKB48でも初期メンバーが卒業し、残ったメンバーがこれからのことを不安視しているなどというマスメディアの報道があったが、活動する中で残ったメンバーがそのようなことばかりを考えているようでは今後の発展は有り得ない。

不安視することが悪いとは言わないが、それが本音である以上、そのメンバーに頼りきっていたということを示すことになる。

残ったメンバーがこれからどのように盛り上げ、グループを築いていくかを考えなければいけないと思う。

シリア情勢の不透明さから欧米列強は国連を通じて軍事加入を考えているようだが、これもまた旧ビルマやイラクやアフガニスタン等々への軍事加入と同様に「力」を持って制裁および統治をすることで治安維持や新国家の建設につながるという間違った発想だと私は考える。

軍事介入をすることが必ずしもその国に対しての「正義」にはならない。

出来るだけ「対話と圧力」という押し問答を続け、その間に諸問題を解決していけば無駄な戦争による犠牲も少ないはずなのだが、どうしても軍事加入が一番解決に早い道筋なのだろうか。

頼るべき方向性を間違えれば必ず間違った方向へ行く。

それを見極めるにはもう少し考え方を柔軟にした方がいいのだが、なかなか難しいものだ。

せめて、人の尊厳を無視するような行為だけは避けてもらいたいものだ。

それが出来なければ方向性云々も決められない。


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